ダイゼインの摂取はエクオール産生に関与する腸内細菌の増加によるエクオール産生状態と関連している
Daidzein Intake Is Associated With Equol Producing Status Through an Increase in the Intestinal Bacteria Responsible for Equol Production.
エクオールはイソフラボン・ダイゼインの代謝物であり、エストロゲン受容体に親和性を持つ。エクオールは腸内細菌によって産生されるが、エクオール産生状況と腸内細菌叢との関連性については十分な検討がなされていない。本研究では、ダイゼインの摂取に関して、エクオール生産者と非生産者の間で腸内細菌叢におけるエクオール生産に関与する腸内細菌を比較した。弘前市の健康調査に参加した成人被験者1044名を対象とした。尿中のエクオール濃度を高速液体クロマトグラフィーで測定した。16S rRNA増幅法を用いて、腸内細菌叢におけるエクオール産生に関与する8種の細菌の相対的な存在量を評価した。エクオール生産者として同定された被験者は458人であった。エクオール生産者の割合とダイゼインの摂取量は年齢とともに増加した。ダイゼインの1日の摂取量は、エクオール生産者の方が多かった。ダイゼインをエクオールに変換する腸内細菌はエクオール生産者と非生産者の両方に存在していた。しかし、Asaccharobacter celatusとSlackia isoflavicononvertensの相対的な存在量と有病率は、エクオール生産者の方がエクオール非生産者よりも有意に高かった。ダイゼインをエクオールに変換する腸内細菌はエクオール生産者だけでなく、エクオール非生産者にも存在する。ダイゼインの摂取は、腸内細菌叢のA. celatusとS. isoflavicononvertensの増加を通じて、エクオールの生産状況と関連している。
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著者名 |
Chikara Iino, Tadashi Shimoyama, Kaori Iino, Yoshihito Yokoyama, Daisuke Chinda, Hirotake Sakuraba, Shinsaku Fukuda, Shigeyuki Nakaji. |
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文献名 |
Nutrients. 2019 Feb 19;11(2):433.. |
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