結腸直腸がん予防におけるオリーブオイル摂取量と腸内細菌叢の相関

Correlation between Olive Oil Intake and Gut Microbiota in Colorectal Cancer Prevention

エクストラバージンオリーブオイル(EVOO)は、脂肪と抗酸化生物活性化合物の優れたバランスを持つ地中海食の主役である。EVOOのフェノール画分と脂質画分には、大腸がん(CRC)の発生を防ぐ可能性のある様々な抗酸化物質や抗がん物質が含まれている。腸内細菌群の機能は、腸管上皮の完全性、病原体に対する防御、免疫の維持に不可欠である。実際、腸内細菌叢の異常は臓器の生理機能を変化させ、CRCを含む様々な疾患の発症につながる。大腸の微小環境は、食事を含むいくつかの要因が深く影響し、調節していることが知られている。動物モデルではあるが、EVOOを多く含む食事は、腸内細菌叢(GM)の多様性を著しく低下させ、優勢な細菌からより保護的な細菌群への切り替えを引き起こすという証拠が増えてきている。CRCの発癌におけるEVOO化合物の潜在的な有益性は部分的にしか知られておらず、この問題を明らかにするためにさらなる試験が必要である。この叙述的レビューでは、CRCの予防におけるGMに対するオリーブオイル摂取の効果について、利用可能な証拠を議論することを目的とする。

 

著者名

Raffaella Memmola, Angelica Petrillo, Sara Di Lorenzo, Sara C Altuna, Baker Shalal Habeeb, Alessio Soggiu, Luigi Bonizzi, Ornella Garrone, Michele Ghidini

文献名

Nutrients. 2022 Sep 10;14(18):3749. doi: 10.3390/nu14183749.

URL

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36145125/

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