7日間の緑茶摂取は、ストレスからマウスの腸マイクロバイオームと盲腸/皮膚メタボロームを改善する

Seven-day Green Tea Supplementation Revamps Gut Microbiome and Caecum/Skin Metabolome in Mice from Stress.

 緑茶の摂取は健康に有益であるが、腸マイクロバイオームと内因性メタボロームの調節に対する効果、特に短期間摂取効果のメカニズムはほとんどわかっていない。マウス盲腸マイクロバイオータと盲腸/皮膚メタボロームにおける緑茶抽出物(GTE)またはその成分(エピガロカテキンガレート、カフェイン、テアニン)の短期間(7日間)摂取の効果を評価するため、統合メタボロミクス研究を行った。さらに、腸と皮膚の所見を関連付けるための統合的なメタボローム-マイクロバイオームモデルを確立した。食事成分の短期サプリメントの効果はUVストレス反応に関して評価され、GTEが最も顕著な効果を示した。バイプロット分析により、ビフィズス菌とラクトバチルス属が短期的なGTE摂取の影響をかなり受けた一方で、Clostridium butyricumは摂取なしでUVストレスによって大幅に増加した。GTE摂取は、皮膚のメタボロームがUVストレスから防御するのに役立った。興味深いことに、盲腸細菌(BifidobacteriaLactobacillus spp。)と、皮膚バリア機能関連の皮膚代謝産物、盲腸脂肪酸、盲腸アミノ酸などの代謝産物との間に有意な正の相関があった。まとめると、7日間のGTE摂取は、腸内細菌叢と内因性盲腸/皮膚メタボロームを変化させるのに十分であり、UVストレス応答にプラスの効果がある。これらのことはGTE摂取のプレバイオティクス効果を理解するのに役に立つ。

 

著者名

Jung ES, Park JI, Park H, Holzapfel W, Hwang JS, Lee CH.

文献名

Sci Rep. 2019 Dec 5;9(1):18418. doi: 10.1038/s41598-019-54808-5.

URL

https://www.nature.com/articles/s41598-019-54808-5

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