腫瘍マイクロバイオームの多様性と組成が膵臓がん転帰に影響する
Tumor Microbiome Diversity and Composition Influence Pancreatic Cancer Outcomes
膵臓腺癌（PDAC）と診断された患者は5年未満の短期生存であるが、一部長期間生存する患者が存在する。長期生存に影響を及ぼす腫瘍内マイクロバイオームと免疫の役割を明らかにするため、16S-rRNA解析によって短期生存（STS）および長期生存（LTS）を示すPDAC患者の腫瘍内マイクロバイオームを解析した。その結果、LTS患者の腫瘍マイクロバイオームは、アルファ多様性が高いこと、また、長期生存患者を高度予測する腫瘍内マイクロバイオームシグネチャ（Pseudoxanthomonas-Streptomyces-Saccharopolyspora-Bacillus clausii）を特定することができた。STS、LTS、またはコントロールドナーから回収した糞便をマウスへ移植する実験（FMT）によって、腫瘍内マイクロバイオームの調節と、腫瘍内への免疫細胞の浸潤だけでなく腫瘍の増殖に影響を与えることができた。本研究によって、腸マイクロバイオームとクロストークするPDACマイクロバイオームの組成が、宿主の免疫応答と疾患の自然経過に影響することが示された。
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著者名 |
Riquelme E, Zhang Y, Zhang L, Montiel M, Zoltan M, Dong W, Quesada P, Sahin I, Chandra V, San Lucas A, Scheet P, Xu H, Hanash SM, Feng L, Burks JK, Do KA, Peterson CB, Nejman D, Tzeng CD, Kim MP, Sears CL, Ajami N, Petrosino J, Wood LD, Maitra A, Straussman R, Katz M, White JR, Jenq R, Wargo J, McAllister F. |
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文献名 |
Cell. 2019 Aug 8;178(4):795-806.e12. doi: 10.1016/j.cell.2019.07.008. |
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URL |
