結腸直腸腺腫の切除による腸内細菌叢変化

Colorectal adenoma resection brings moderate alteration to gut microbiota.

結腸腺腫の内視鏡的切除は大腸癌の一次予防として重要であるが、その後の腸内細菌叢に与える影響は不明である。本研究では、20症例の結腸腺腫の内視鏡的除去前と除去後3か月の腸内細菌叢を比較した。その結果、腺腫切除による腸内細菌叢全体への影響は少なかったがParabacteroidesは明らかに増加していた。また、Parabacteroides、StreptococcusおよびRuminococcusの微生物叢組成を用いることで術後の状態を把握できることを示唆した。これらの結果は、腺腫の再発を予測する基礎的な知見ではあるが、今後大規模な検証が必要である。

著者名

Yu SY, Xie YH, Qiu YW, Chen YX, Fang JY.

文献名

J Gastroenterol Hepatol. 2019 May 22.

URL

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jgh.14735

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